認知心理学研究室(作田ゼミ)
<指導教員>作田 由衣子
<発表期間>2023年11月12-13日、2024年1月
<発表場所>日野常磐祭パネル展示、卒論発表会
認知心理学の領域で、顔や色、音楽、デザインなど感性認知を中心として研究テーマを決め、調査?実験を通してデータ収集し卒業論文を執筆する。3年次には卒業論文の足掛かりとして事前調査を行い、報告書を作成する。
夏休みに、3-4年生合同での合宿において勉強?交流会を予定している。また、外部講師を招聘し、プログラミングや、統計?分析についてのレクチャーを受ける。美術館などへのフィールド調査も行い、視覚的感性について学びつつ、研究内容や常磐祭での展示?発表などに活用する。
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2023年度

私たちは認知心理学の分野の中で、顔認知や、髪色、デザインの持つ心理的効果など、一人一人の興味関心に基づき研究テーマを決め、調査?実験を通してデータ収集し、3年生はプレ卒論、4年生は卒業論文を執筆した。
①3年生の研究テーマ:
?フォントのユニバーサルデザインは単語の理解度や覚えやすさを促進するかどうか、認知課題及び感性評価から検討した。ユニバーサルデザインのフォントは他のフォントに比べ好感度が高く、理解度や記憶の成績には影響しないという結果となった。
?マイノリティは実際よりも多く見積もられる(過大評価される)傾向があり、多様性を推進するような取り組みへの支持が低下する懸念があるという先行研究を参考に、日本人の髪色でも少数派(金髪)は過大評価されるのかを調査した。黒髪と金髪を比較した結果、金髪が過大評価された。
②4年生の研究テーマ:
?食に関わる視覚デザインの検討~スイーツの写真と日本酒のパッケージデザインの印象評価
?スマートフォン及びゲームの利用による心理的影響
?髪色と化粧の違いが対人印象に与える影響
4月にはイスラエルから来日されたRan Hassin教授の講演を聴講し、マイノリティに対する認知のバイアスについて勉強した。8月には、3-4年生合同での合宿を行い、心理学の実験で使用するPsychoPyというソフトウェアで実験プログラムを作成するための勉強会を行った。常磐祭では、3年生と4年生それぞれが取り組んでいる研究テーマについてパネルにまとめ、展示を行った。
4年生は卒論発表会でそれぞれの成果について口頭発表を行った。さらに、森尻美月さんは生活心理専攻の代表として生活科学部合同卒論発表会でも発表を行った。