Moon Factory(ムンファク)
<指導教員>標葉 靖子
<発表日時>2023年11月18日、19日
<発表場所>JST主催サイエンスアゴラ2023(東京お台場?テレコムセンター)
本プロジェクトは、2022年度後期「メディア?ワークショップ」授業で製作したゲーム試作品『ペリー来航の7 日間(仮)』の完成?頒布を目指した、学生有志によるゲーム開発プロジェクトである。当該ゲームは生理の問題やその多様性をテーマとしたシリアスボードゲームであり、授業内で制作した試作品が今年3月に行われた「第1回Board Game Japanカップ」にて審査員特別賞を受賞した。本プロジェクトでは、昨年度の授業内で行われたデモ大会での外部審査員からのフィードバックを基にゲームルールやデザインのブラッシュアップおよびゲームのパッケージ化を行い、一般頒布を目指す。
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2023年度
人間社会学部人間社会学科の学生4人と現代社会学科の学生1人で構成された有志グループMoon Factory(ムンファク)では、生理の問題を多面的に捉えながら、性別問わず生理に関わる知識?理解を深め合える、対話実践のための協力型ボードゲーム『ペリー来航の7日間』を開発し、国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)が主催する科学イベント「サイエンスアゴラ2023」に出展した。
Moon Factoryが開発した『ペリー来航の7日間』は、2022年度後期授業「メディア?ワークショップ」内で試作したものをベースに、本活動の中で改良を重ねたものである。本ゲームは、疑似生理を体験しながら生理に関するトラブルや悩みについて与えられたペルソナカードを元に対応を選択し全員が7日間を無事乗り切ることを目指すボードゲームである。生理の問題を様々な角度から捉えながら、対話を通じて現状に向き合うことで、生理に対して理解のある社会を目指している。
イベント当日は3人がゲームの進行役、2人が宣伝役として動き、小学生や大学生、家族連れ、研究者や教員など幅広い方々にワークショップに参加いただいた。Moon Factoryの取り組みは、ジェンダー平等への取り組みが喫緊の課題となっている日本企業等の社内研修などでの活用可能性があるものとして、注目される取り組みである。実際に、社内教育や性教育に取り入れたいという企業や教員、教授からのお声も頂戴した。
ゲームの開発自体始めてであり、ゲームシステムやパッケージデザインの構築に困難も多くあったが、この活動を通してその困難をメンバーとともに乗り越えていくことができた。この経験から新たなことに挑戦することへの自信を得ることができたとともに、アイデアを実現していくプロセスについても多くの学びがあったと感じている。また、イベントにて参加者からいただいたフィードバックを受け、多くの人に影響を与えられたことを実感した。今後もさらなるブラッシュアップを続け、より多くの人に体験していただけるように働きかけていきたい。