高橋ゼミ生:イスラームを学ぶ
9月4日、異文化探求の一環として、高橋ゼミ3年生は、日本でも有数の歴史あるモスク「東京ジャーミイ」(渋谷区)を訪問、解説付きツアーに参加しました。ゼミ生はモスクを訪れるのは初めて。見る物聞くもの全て新鮮でした。日本人ムスリムの下山茂さんのご説明で、イスラームの基本的な知識を得ながら、イスラーム世界の一端を学びました。このモスクはトルコ文化センターでもありますが、礼拝に訪れる方々の国籍は様々。
礼拝にいざなうアラビア語のアザーンを聞き、午後の礼拝をじっくり見せていただきました。トルコ人女性と言葉を交わして、女性たちがヒジャーブをまとう意味も教えていただきました。
以下、ゼミ生の観察メモの一部です。
【モスク】
?モスク内はステンドグラスがとてもきれいで、落ち着いた雰囲気だった。礼拝前に手や足を洗う場所があり、礼拝堂には靴を脱いで入ることから、モスク内は清浄な場所であるということを感じた。(遠藤)
?最初、東京ジャーミイの1階の壁面に独特の文様がたくさんあり、綺麗だと感じたが、それがコーランの1節であると学んだ。2階の礼拝堂ではさらに大きな文字がデザイン化されており、大切なことが書かれていることが理解できた。(小松田)
?ムスリムは豚肉を食べないので、モスク内のハラール?ショップでは羊肉をたくさん売っていたことが印象的だった。礼拝の時間になるとショップが閉まることも発見であった。(門脇)
?館内には図書コーナーのような場所もあり、イスラームに関する資料などが読める。ムスリムでない人にも開放されている。(今永)
【礼拝】
?礼拝の時間を知らせるために人の肉声を使っているのは、仏教寺院の鐘などと異なっており、新鮮に感じた。礼拝ではない時間に、礼拝堂内で座ってスマホを見て休んでいるような人もいた。思ったよりも自由な雰囲気を感じた。(時枝)
?礼拝は皆一斉に始めて一斉に終えるような厳格さがあるイメージを抱いていたが、礼拝を終えて帰るタイミングが人それぞれで、意外と自由な雰囲気だった。(岡田)
?東京ジャーミイには性別や出身国問わず様々な人が来る、みんな平等という話をうかがった。実際に礼拝堂を見てみると、来ていた人は少なかったにもかかわらず(金曜日はもっとずっと多いそうだ)、肌の色も様々な人が見られた。(今永)
【イスラームについて】
?イスラームには神と人間の縦のつながりを大切にしながら、人間同士の平等な横のつながりを築こうとする考え方があることを学んだ。(遠藤)
?礼拝堂にいたトルコ人の女性のお話を聞いた。街中でも着用する、髪の毛を覆うヒジャーブは、ムスリムであるアイデンティティを示すものだとおっしゃっていた。その誇りが言葉や表情から感じ取れた。(今永)
?ヒジャーブにはたくさんの種類があり、写真でも見せてもらったがファッションとして楽しむことができることがわかった。(時枝)